創業明治三十九年 仁生堂薬局
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東京薬草散歩

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2016-03-30

第14回 荒川・千住新橋

年度末ですね!みなさま、ご多用様です!
さて、おかげさまで1周年を迎えました東京薬草散歩です。
これからも宜しくお願いします。

今回は、仁生堂薬局様から歩いて、荒川の河川敷へやってまいりました。
天気は快晴。植物たちも本格活動期到来です^^

河川敷には、いろんな植物が自生していたり、公園が造られていて花の綺麗な植物が植えられたりしていますね。
そんな中から、じつは薬草な植物たちをご紹介!

シナレンギョウ(おそらく)

堤防の上からでも、遠目に黄色の花木が目立っています。…レンギョウ(モクセイ科)が美しく咲く季節となりました。
レンギョウ(連翹)はそのまま、生薬名でもありますね。秋に採れる、茶色く成熟した果実を使います。
消炎、排膿などの作用があります。
処方名でいいますと、荊芥連翹湯とか防風通聖散などが有名どころでしょうか。
日本薬局方では、基原植物としてレンギョウとシナレンギョウが規定されています。
公園などに植えられるのは、花弁が細長くて、開花と同時に葉っぱも出てくるシナレンギョウが多数派。
こちらのレンギョウもそれと思われます。

ここからは自生植物、いわゆる河原の雑草系しかし薬草…を探します。

スイバ。赤茶けてます。

最初はこれ。なんとなく目にしている赤茶っぽい草。特に冬は赤さが増します。
スイバ(タデ科)です。
生薬名はサンモコン(酸模根)。民間薬として、生の根をすりおろして、たむしなど皮膚病に外用していました。

スイバは北半球に広く分布する植物です。英語でソレル(sorrel)、仏語でオゼイユ(oseille)といい、西洋ではハーブ・野菜だったりします。
まあ、要するにスカンポですから食えるワケですが、食用向きに味や食感の良い栽培品種がつくられています。
もう少しすると、トウ(花茎)が立ちます。
これによく似て、ここまで赤くなく、葉が大きくてゴワゴワしているやつは、ギシギシです。
スイバ、ギシギシ、イタドリあたりをひっくるめて、俗称的にスカンポといっています。

オオバコ/ヘラオオバコ

こちら【左】はオオバコ(オオバコ科)。踏みつけられる場所でも平気で育つ多年草です。
種子は、シャゼンシ(車前子)。炎症をなおしたり、おしっこの出をよくするなどの作用があります。
漢方では、清心蓮子飲や牛車腎気丸などの処方に使われていますね。

オオバコ科でもう1種、河川敷で目立っているのが、ひと回り大きいヘラオオバコ【右】。ヨーロッパからの帰化植物です。
ヨーロッパの民間薬として、これのハーブティーを咳止め、消炎などに役立てているそうです。
同属の植物が洋の東西を問わず薬草として重宝されているわけですね。
ヘラオオバコは5月頃になると土星のような花をつけます。
…何がどう土星なのかは、5月にお近くの河原を歩くと解るかと思います(^^;

セイヨウタンポポ(おそらく)

こちらはごぞんじタンポポ(キク科)。
場所柄、セイヨウタンポポの可能性が高いと思われます。しかし最近は在来タンポポとの遺伝子のミックスが進んでおり、総苞が反り返っている/いない等で、単純に判断できなくなっている、といいます。
生薬名はホコウエイコン(蒲公英根)。
お腹の調子をよくする、母乳の出をよくする、などの作用があります。
最近は育毛の効果のあることが、確かめられています。
あと、根を炒ってノンカフェインのタンポポコーヒー!も知られていますね!

セイヨウタンポポは、明治時代にサラダ野菜として北海道へ導入され、その後全国へ帰化・野生化したといわれています。
そんなわけで、サラダ、炒め、天ぷらなどにグーな、緑黄色野菜としてもいかがでしょうか?
(ただし、清潔で農薬のついていない場所のものを!)

気候も良くなり、外出がたのしい季節になりましたね。
野外の風を満喫しつつ、よろしければぜひ植物観察も!

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