漢方豆知識

第44話　『血液そうじ』

　　血液のおそうじを洗濯機に例えることがあります。
　例えば、泥や油で汚れた服を洗うとき、地球にやさしく、しかも汚れがよく落ちる洗剤が欲しいですよね。血液そうじでその役割をしてくれるのが冠元顆粒（かんげんかりゅう）です。6種類の生薬から作られていて、老廃物でドロドロした血液をおそうじし、血管隅々まで血液を巡らせてくれます。
　しかし、せっかく良い洗剤を使っていても、洗濯機の動力が弱ければ汚れが落ちません。この動力不足を中医学では気虚といい、押し流す力が足りずに血液循環が低下している状態と考えます。
そして、もう一つ必要なのは洗い流すための豊富な水です。水量不足では汚れを洗い流せません。水不足は陰虚や血虚といって、血液の潤い不足です。濃縮してドロドロしていることで淀み、流れなくなります。
きれいな血液のためには、気や陰血の状態も大切です。
　血液がきれいになると、ボロボロに傷つき弱った血管も、しなやかで弾力のある血管へ変わってゆきます。　　
血液が変われば健康寿命が変わります。

血液そうじ.pdf