漢方豆知識

第41話　『お受験漢方2018』

　　受験の季節です。
　日本以上に受験戦争の激しい韓国で人気の「頭が良くなり、集中力が付く漢方薬」というものがありますが、実はこれはまんざらマユツバでもないのです。
昔から中国漢方処方には脳の血流促進や活性、精神安定、免疫強化など、活血（かっけつ）、清熱（せいねつ）、開竅（かいきょう）、安神（あんじん）などという作用をもつ漢方処方が存在するのです。　
緊張に弱く、イライラや不安、寝ても疲れが取れずに集中力が落ちていれば酸棗仁湯（さんそうにんとう）や抑肝散（よくかんさん）がお勧めです。　
冷静でキレの良い脳のためには牛黄清心丸（ごおうせいしんがん）が一押しです。　
また、環境適応やストレスに強くなりたい場合にはシベリア人参（別名：エゾウコギ、エレウテロコック）がお勧めです。
神頼みや運任せより効果があるはずです。
最後の踏ん張り、大一番で実力を十二分に発揮できるように、心身共にバランスがとれた状態に整えてください。良い脳と免疫力を養うためには、夜更かしせずに、深くしっかり眠ることがとても大切です。　
皆様の検討をお祈りしています。

180119漢方豆知識「お受験漢方2018」.pdf