漢方豆知識

第27話　『感染予防に板藍根』

　板藍根（ばんらんこん）はインフルエンザが流行る時期に一押しの生薬です。
　板藍根は藍の一種でウイルス感染予防に優れ、特に熱っぽい症状に効果的です。のどの違和感やイガイガに気づいたら、すぐに板藍根を服用します。周りにカゼの人がいる時にも服用しておくと安心です。
中国では、板藍根は常備薬の１つとして、家庭や学校などで幅広く使われています。私たちの薬局スタッフも、板藍根は一年を通して利用することの多い生薬のひとつです。
板藍根は便利なパック入りやアメもあり、子供も安心して服用できます。　
　お茶として服用出来て、副作用の心配もありません。　かかってからの治療より、かかる前の予防が大切です。　板藍根を利用して予防手段を増やしておくと安心です。
　さらに身体が熱っぽく、「うつったかな？」と感じたら、涼解楽（りょうかいらく）を足して服用します。。逆に寒気が強くて節々が痛いときには麻黄湯（まおうとう）を併せます。
インフルエンザの予防も治療も実は漢方薬が便利なのです。

「感染予防に板藍根（1）」足立よみうり新聞　2016年11月18日号掲載