漢方豆知識

第110話　『発熱、咳に漢方薬』

　今、足立区ではインフルエンザ、プール熱、溶連菌などの感染症が流行っているようです。
実は、漢方薬をいくつか準備しておくと感染による発熱、咳、のどの痛みにいち早く対応できて、症状緩和の役に立つことがあるのです。
感染初期で寒気が強く、節々が痛い時には麻黄湯や葛根湯。
寒気もあり、のどの痛みが強い場合には大青竜湯や金羚感冒散。
咳が出てきたら麻杏甘石湯や五虎湯です。
発熱や咳に対応できる漢方薬は種類が豊富で、これらは一般薬として売られていますので、前もって準備しておくといざという時にすぐに服用でき、早い段階でつらい症状を緩和することが出来ます。
今、全国的に咳止めの処方せん薬が不足していて、せっかく病院にかかっても必要な薬をもらえないといったことも起こっています。
この冬、自分で出来る感染対策として、漢方薬を備えておいてはいかがでしょうか。


令和5年11月17日　足立よみうり掲載