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2022-09-07
2022-09-22
2022-09-07
①脳の血行不良である「瘀血(おけつ)」と
②老化が加速した状態の「腎虚(じんきょ)」があると考えます。
そして、
③「脾気虚(ひききょ)」があると症状が進みやすくなるばかりでなく、瘀血や腎虚を引き起こす原因の1つにもなり得るという考えがあります。
脾気虚とは、栄養をとり入れて全身に行き渡らせる役割を持つとされている脾のエネルギーが足りていない状態のことで、脳への血流や血量の低下、出血傾向、気血不足による筋力の低下や脳の萎縮、無気力や重だるさ、低血圧や低体温、排便や食欲の不調、集中力や記憶の欠如などとも深く関係してくるのです。
普段から胃腸が弱く、疲れやすく、天候に体調が左右されやすいのは脾気虚タイプです。
脾気虚タイプの認知症予防には帰脾湯(きひとう)や人参養栄湯(にんじんようえいとう)が効果的で、体質改善にもなり、食欲不振、貧血、不眠、不安、動悸、疲れなどの緩和にも役立ちます。
令和4年8月5日 足立よみうり掲載
第95話 『認知症と漢③「脾気虚」』
漢方(中医学)では、認知症の主な原因には、まず①脳の血行不良である「瘀血(おけつ)」と
②老化が加速した状態の「腎虚(じんきょ)」があると考えます。
そして、
③「脾気虚(ひききょ)」があると症状が進みやすくなるばかりでなく、瘀血や腎虚を引き起こす原因の1つにもなり得るという考えがあります。
脾気虚とは、栄養をとり入れて全身に行き渡らせる役割を持つとされている脾のエネルギーが足りていない状態のことで、脳への血流や血量の低下、出血傾向、気血不足による筋力の低下や脳の萎縮、無気力や重だるさ、低血圧や低体温、排便や食欲の不調、集中力や記憶の欠如などとも深く関係してくるのです。
普段から胃腸が弱く、疲れやすく、天候に体調が左右されやすいのは脾気虚タイプです。
脾気虚タイプの認知症予防には帰脾湯(きひとう)や人参養栄湯(にんじんようえいとう)が効果的で、体質改善にもなり、食欲不振、貧血、不眠、不安、動悸、疲れなどの緩和にも役立ちます。
令和4年8月5日 足立よみうり掲載