漢方豆知識

第57話　『月経でわかる妊娠力①』

　月経周期は28日±5日位、月経日数は5日～7日間、経血は2～3日目に量が増え、色はやや暗めで固まりがない状態が良いとされています。また、周期や日数は、毎回ほぼ一定しているのが正常です。
　例えば月経が28日周期なら、月経開始から二週間目あたりが排卵期でオリモノが増え、妊娠しやすい時期になります。
　この排卵期にタイミングをとってもなかなか妊娠につながらないのであれば、妊娠力が弱いのかもしれません。
　経血量が少なく、周期は遅れ気味、肌や髪が乾燥、目のかすみなどがある場合は、一番大事な血液が不足している状態です。きれいな血液をしっかり子宮に送ってあげることで妊娠力はアップします。婦宝当帰膠（ふほうとうきこう）や十全大補湯（じゅうぜんだいほとう）がおすすめです。
　経血に固まりが出て、痛み、肩こり、肌のくすみがあるのは瘀血（おけつ）です。血液の汚れや滞りによる血行不良が起こっていて、筋腫や内膜症の原因にもなります。折衝飲（せっしょういん）や桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）で瘀血を取り、卵子や子宮内膜の質を良くしてゆきます。

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