漢方豆知識

第115話　『妊娠しやすい身体作り ～卵巣環境～』

　卵巣は、お母さんからプレゼントされた原始卵胞が保管され、そこで目覚めた卵子が成長して排卵する場所であり、ホルモンが分泌される場所でもあります。　　　　　　
原始卵胞は卵巣の中でランダムに次々と目を覚まし発育を始め、排卵に備えます。胎生２０週の頃に保管された約７００万個の原始卵胞は初潮を迎える頃に２０～３０万個、閉経の頃にはゼロに近づくまで減ってしまいます。AMH検査で卵巣年齢が分かっても、卵子の質まではわかりません。
目覚めから排卵までの約１８０日間、卵巣の中で成長する卵子にとって、卵巣環境はすっごく大事！元気に成長するために血流や栄養、ホルモンの状態を整えてあげましょう。
妊活漢方でできることは、卵巣にきれいで栄養のある血を増やして、みずみずしく巡らせること。卵巣の血流を改善すること。卵巣や子宮、ホルモンの働きを補って、妊娠力を上げること。
良い卵巣環境は卵子の成長を助け、妊娠力をあげてくれるのです。

令和6年4月19日　足立よみうり掲載