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東京薬草散歩

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2016-11-10

第22回 東京薬科大学 薬用植物園

先日、東京薬科大学の薬用植物園で、観察会を実施いたしました。
私事ながら、薬科大学の植物園を訪問するのは、6月の星薬科大学以来でした。

八王子市の郊外にある東京薬科大学の植物園は、面積41,000平方メートル!東京都で最も広い薬用植物園です。小平の都薬用植物園(31,400平米)よりも広い!ひょー!!
ホームページによりますと、栽培している植物が約1,500種と、野生植物が約500種とのこと。豊富な、フシギな植物たちが迎えてくれます。
今回は生薬協会など、150名もの大所帯で訪ねたため、他の来園者の迷惑にならないよう、ふだん閉園している日時に開けていただいて見学させていただきました。感謝です。

センブリ

さて植物園は、キャンパスの奥まったところに位置するのですが、そこまでのアプローチにも重要な植物が生えていたりして気が抜けません。
植物園に入る前から、既に植物園が始まっている!という寸法です。
ほら、さっそく、芝生の法面にセンブリ(リンドウ科)が星のような淡紫色の花をつけています。
山の森の影にひっそりと、スレンダーに生えている印象が強いセンブリですが、ここのは日当たりの良い場所で、ずいぶんガッシリと育っています!
ドクダミ・ゲンノショウコと並んで、3大民間薬の一つ。苦味健胃薬として活躍していますね。昔、何かのTV番組で、罰ゲームにも使っていたような…^^;

さて、いよいよ植物園本体、見本園へ入ってまいります。
今回は集団での見学をお願いしてあったのでフリーパスですが、ふだん、個人的に見学のときは、ここで記帳することになります。

ホウセンカ

こちらホウセンカ(ツリフネソウ科)。小学校で育てましたよね。沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」はホウセンカのこと。
花卉園芸用では八重咲きがメインで、こういう一重咲きのホウセンカは昭和の懐かしい花といった趣きです。
属名インパチェンスは、果実が一触即発でハジケるところから、「こらえ性のない」の意味。英語のimpatientと同語源です。
さて、これが薬用植物園にあるということは…薬用?
「民間で魚中毒の解毒に使われることがある」だそうです。勉強になります。

見本園や温室の部分は割りとコンパクトなのです。しかし、起伏ゆたかな八王子キャンパスの地形を活かした植物園は、ひと山まるごと植物園!
山にはもともと自生していたかもしれないホオノキ(厚朴)などがあり、サンシュユなど薬木も植えられて、散歩道としても良さそうなロケーションです。

アセロラ

さて、薬用かというと微妙ですが、温室から興味深かったものをピックアップして、本稿を終わりたいと思います。
ピンクの花は、アセロラ(キントラノオ科)。アセロラの実ってサクランボみたいですけど、バラ科じゃないんですね。
温室では周年開花するそうです。2cmほどの、あまり派手さはない花です。実はついていませんでした。ざんねん…笑

最後の風変わりな花はアリストロキア・ギガンテア(ウマノスズクサ科)。

A. ギガンテア

ギガンテアはギガ、つまり巨大なアリストロキアの意味。アリストロキアはラッパのような花をつけるウマノスズクサの仲間です。
この花インパクトありますねぇ。この、頭巾みたいなヒラヒラは萼片です。
薬用というより、この仲間は、腎臓によくないアリストロキア酸を含んでいたりして、有毒植物の括りになるかと思いますが、インパクトありすぎなのでご紹介!

他の植物園の見学は、栽培方法、見せ方、ラベルの作り方などから、中の人の苦労話まで伺えたりして、本当に勉強になります。
それではまた!ごきげんよう!!

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