創業明治三十九年 仁生堂薬局 東京千住
2025-07-09

第30回 初夏の三浦・海浜植物

こんにちは。東京薬草散歩の池村でございます。
今年の5月、海浜植物をたずねて三浦半島を歩いてきました。
このコーナー、前回最終更新が2017年7月でしたので、じつに8年ぶりの更新となります!
(バックナンバーを見たら、2016年の暮れに、三浦半島のレポをしていました!)

あれから、強力な野草友達に恵まれ、講師業はもとより、書籍の監修やメディアでの情報発信など、植物案内人としての仕事の幅が大いに広がりました。
あらゆる出会いに感謝です。

今回、8年の沈黙を破って突如更新するのには、少々理由がございまして…
ごらんのWebページを送り出している仁生堂薬局さまのWebサーバー、このたびセキュリティ向上のための全面更新が必須となり、有り難くも弊社みどり情報技術に、お鉢が回ってきた次第なのです。
そこで、更新前のサーバーから更新後のサーバーへ、滞りなく移行するための足がかりとして、拙コーナーを使ってテスト投稿をしている次第です。

単なるテストデータではつまらないので、これまでどおり「薬草散歩」の記事スタイルにしました!ちょっと情報が古いですが…
…局方に載っている薬用植物ではありませんが、海浜植物のたくましさを感じて頂ければ幸いです。

ハマボッス

まずは天神島の自然教育園へ。海岸の岩場に咲く白い花はハマボッス(サクラソウ科)です。
岩場にも砂浜にも適応するすごいヤツ。
和名の由来は、白い花がすっくと立つ様子が、仏具の「払子」に似ているから…というのですが…似てますかねぇ???笑
ツヤツヤの葉っぱは、烈しい日差しを照り返し、汚れがつきにくく落ちやすい特性があります。
潮風に吹かれて少々塩気がこびりついても、平気なんですね!

ハマヒルガオ

朝顔のようなピンクの花は、ハマヒルガオ(ヒルガオ科)。
こちらは岩場には生えず、砂浜の常連ですね!早ければ4月の末から、夏過ぎまで咲いています。
こちらも葉っぱがツヤツヤ、しかもまん丸。内陸のふつうのヒルガオが、薄手でツヤの無い、細長い葉っぱをつけるのとは対照的です。

三浦半島の最南端、城ヶ島も行きました。最近、ウェディングフォトの聖地なのだそうです。
長い年月をかけて波に穿たれ、穴の空いた岩「馬の背洞門」は、パワースポットとしても有名!

馬の背洞門とハマエンドウ

その馬の背洞門を、遠くに望む砂浜。紫色の花はハマエンドウ(マメ科)。こう見えてスイートピーに近い種類です。
葉っぱにツヤはありませんが、撥水加工!雨も波しぶきも、コロコロの水滴となって跳ね除け、やっぱり汚れにくくなっています。
じつは、ハマエンドウやスイートピーの属は、神経毒性のある特殊なアミノ酸誘導体を含有することが知られています。
なんとも、スナップエンドウみたいなプックリした莢ができますが、食べないことを強くオススメいたします!!

このとき出会った海浜植物たちは、5月末のテレビ東京の番組で放送されました。
「よじごじDays:三浦半島の小さな花」ご覧になった方、いらっしゃるでしょうか??

なお「東京薬草散歩」、今月中にもう1本、動作検証を兼ねて投稿する予定です。
それではまた!

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