創業明治三十九年 仁生堂薬局 東京千住

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2016-04-19

第20話 『黄門さまのくすり』

 テレビで水戸の黄門さまが「この紋所が目に入らぬか~」と高々とかかげる印ろう、あれは黄門さまの携帯薬入れです。 中には黄門さまのお薬である、牛黄(ごおう)が入っていました。 
牛黄は牛の胆石で、古来中国や日本で貴重な薬として使用されてきました。 牛1000頭に1頭の割合で発見される天然の胆石であり、更に最近では安全性を最優先に採取されるため、とても貴重で高価な生薬となっています。 現在では、漢方専門店でも牛黄を扱っているお店は少なくなっているようです。
 牛黄は芳香開竅薬(ほうこうかいきょうやく)といい、香があり、身体の気血の流れや働きが滞って閉じているところを開き、働きを甦らせて活き活きとさせる働きがあります。
特に心臓や脳の血流改善や心肺機能の向上に役立ちます。 そのため、動悸や息切れ、疲労心労の気付け薬に配合されていることも多いです。
また、解毒作用や清熱作用に優れ、頭の働きをスッキリとさせてくれます。
夏に増える脳梗塞や脳塞栓、心臓疾患はもちろん、痴呆や物忘れの予防にも役立ちます。
心臓や脳を守り、ボケない生活を送るために、長寿国日本で牛黄は注目すべき生薬の1つと言っても良いかもしれません。
黄門さまは旅の疲れや息切れ、急な病気の際に、印ろうの中の牛黄を服して心肺機能を高めて元気を出して、また旅に出たのではないでしょうか。 
是非、黄門さまには、あの印ろうの中身の牛黄を使って、胸の病に倒れる長屋の娘を救うというエピソードを加えてもらいたいと思います。


足立よみうり新聞 2016年04月15日号掲載


PDF 「黄門さまのくすり」足立よみうり新聞 2016年04月15日号掲載

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